DVI2PS(1) | General Commands Manual | DVI2PS(1) |
dvi2ps - DVI ファイルから PostScript への変換
dvi2ps [-D var=val] [-F fontdesc] [-K] [-R n] [-S] [-c output-file] [-d] [-f n] [-i file] [-m n] [-n n] [-o str] [-q] [-r] [-s file] [-t n] [-w] [dvifile[.dvi]]
これは、DVIファイルをPostScriptに変換して標準出力に出力するプログラムです。 dvifile が与えられないときは、標準入力から読み込みます。 印刷のための設定はfontdescファイルによって与えられます。
レーザプリンタに出力するのに必要なすべてのフォントが利用できない場合は、 dvi2ps はフォントがない場合でも、DVI ファイルの処理を続けて、警告メッセージを 出力します。出力された文書の該当する文字の部分は空白になります。
このプログラムは、PostScriptの絵を取り込むためのTeX の \special コマンドをサポートしています。 TeXのソースの中で \special{psfile=foo.ps} と指定することによって、 foo.ps のファイルの内容を(このファイルは PostScript プログラムです)その場所に 印刷することができます。 \special コマンドが書かれた場所を ユーザ座標の (0,0) 点として、 上、右方向にそれぞれ x y 座標をとります。 単位はPostScript の point (1/72 inch)です。 従って通常、\special コマンドを書くまえに図のスペースを あけておく必要があります。 Apple Macintosh によって作られた絵(例えば、MacDraw, MacPaintなど)は、 絵の左上を \special の点に設定します。この場合は、 \special コマンドの後にスペースを空ける必要があります。
\special は次のような keyword=value の組を空白でくぎって、任意の数だけ引き数として指定できます。
例:
\special{psfile=foo.ps hoffset=72 hscale=0.9 vscale=0.9}
foo.ps
というファイルの絵を1
インチ右へ移動して、
標準の 0.9
の大きさで印刷します。
hsize と vsize は絵の (0,0) 点に対するもので、オフセットやスケールファクタに影響されません。
オフセットは \special の点に対するもので、スケールには影響されません。
Macintosh の絵を取り込むときは、LaserPrep ファイルが常駐しているか標準の tex.ps ヘッダファイルの最後に付け加えるなどをおこなってプリンタにダウンロード されていなければなりません。
EPSFファイルの場合は、ファイル中の %%BoundingBox: 情報をもとに絵を自動的に適切な位置に配置してクリッピングします。
eepic に対応しています。
現在では、pxl, pk, gf の各フォントファイルが使用できるようになりました。 更に日本語 PostScript プリンタの内蔵漢字フォントを使用することもできます。 これの指定は fontdesc ファイルによっておこないます。
例:
dvi2ps -F fontdesc foo.dvi
foo.dvi ファイルを
ファイルの設定に従ってフォントを使用して出力する。
プリンタによって出力できるドキュメントのサイズに制限があります。 (すくなくとも Apple LaserWriter の場合は) プリンタが VMerrors になった場合は、 -f や -t オプションを使って出力ページを選択して下さい。
Mark Senn がこのプログラムの初期のバージョンである、 BBN BitGraph 用のドライバを作成しました。 Stephan Bechtolsheim, Bob Brown, Richard Furuta,James Schaad, Robert Wells が これを改良しました。 Norm Hutchinson がこれを SUN に移植しました。 Neal Holts が Apollo に移植し、この時 PostScript を出力するようにしました。 Scott Janes はフォントを代用する機能を付け加えました。 Jean-Francois Lamy は PostScript illustrationsのインターフェースを作りました。 桜井貴文が NTT jTeX 対応と PK フォント対応、fontdesc対応にしました。 鷲坂光一が GF フォント対応にしました。 風間一洋が EPSF, eepic 対応にしました。
(PostScript はAdobe Systems, Inc. の登録商標です。)
4 September 2000 |