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GFHOST(1) Gfarm GFHOST(1)

gfhost - gfarm ホスト管理コマンド

gfhost [-H | -l | -M] [-iLprUv] [-P path] [-a アーキテクチャ] [-D ドメイン名] [-j 並列度] [ホスト名...]

gfhost -c [-P path] -aアーキテクチャ -pポート番号 [-nCPU数] ホスト名

gfhost -m [-P path] [-aアーキテクチャ] [-pポート番号] [-nCPU数] [-A] ホスト名

gfhost -d [-P path] ホスト名...

gfhost -R [-P path]

gfhost は、gfarm のファイルシステムノードに 関する情報の表示や管理を行ないます。gfhost が 実行する機能は、-c, -d, -H, -l, -M, -m, -R のオプションで指定します。 これら機能の指定は排他的であり、どれか一つだけを指定することができます。 また、一つも指定しなかった場合には、デフォールトの機能であるホスト名 表示が行なわれます。

機能指定のうち、-c, -d, -M, -m, -R はメタデータサーバーのみを アクセスし、登録されているホスト情報の追加、削除、表示、変更を行ないます。

機能指定のうち、-H, -l, -M, および特に機能を指定しなかった場合は、 ファイルシステムノードに関する情報を表示します。 このうち -M はメタデータサーバーのみをアクセスしますが、 それ以外の機能はファイルシステムノードで動作している gfsd にもアクセスします。 gfsd にアクセスする機能に関しては、そのアクセスに 関するオプションを -i, -j, -U, -v で指定できます。

表示機能に関しては、ホスト名の指定を省略することができます。この場合、 メタデータに登録されている全てのホストに関する表示を試みます。 また、-a および -D オプションで表示するホストの種類を限定 することもできます。 表示の順序は、ホスト名のアルファベット順ですが、-L, -r, -u オプションで 順序を変更することができます。ただし、-M 機能 と、機能を指定しなかった場合 に関しては -L オプションは無効です。

下記は、gfhost コマンドの機能一覧です。二つ以上の機能を同時に 指定することはできません。

無指定

機能を特に指定しなかった場合、gfsd への 問い合わせを行ない、動作しているホストのホスト名のみを表示します。 デフォールトでは、ホスト名のアルファベット順で表示します。

-c

引数で指定したホストをメタデータへ登録します。 オプション -a で、そのホストのアーキテクチャを指定する必要があります。 同様にオプション -p で、そのホストのポート番号を指定する必要があります。 オプション -n で、そのホストの CPU 数を指定します。省略した場合には 1 CPU だとみなします。

-d

引数に指定したホスト情報をメタデータから削除します。 現在のところ、複製情報として参照されているホストも 削除できてしまいますが、これを行なうと複製データベースが不整合 状態となってしまいますので注意が必要です。

-H

gfsd に問い合わせて得た情報、すなわち ロードアベレージと認証手段を表示します。 この機能に関しては、引数でホスト名を指定した場合、表示される のは、固有識別子として用いられているホスト名ではなく、引数 で指定した名前になります。 また、ホスト名の後に、アクセスに用いられた IP アドレスを括弧で 囲って表示します。

ホストが停止やネットワーク障害のためにアクセスできなかった場合、 ロードアベレージの部分に x.xx/x.xx/x.xx と表示します。 ホストが動作しているが、そのホストの gfsd へ アクセスできなかった場合には -.--/-.--/-.-- と表示します。

その次の一桁の欄は認証手段で、「G」は GSI 認証および暗号化、 「g」は認証処理のみ GSI で認証後は保護のない生データ (gsi_auth)、 「s」は sharedsecret 認証、「x」は認証失敗、「-」は認証を 試みなかったことを示します。また、「-U」オプション指定時には、 この認証手段の表示欄はなくなります。

デフォールトでは、ホスト名のアルファベット順で表示します。

-l

gfsd に問い合わせて得た情報、 すなわちロードアベレージおよび認証手段と、 メタデータ・サーバーに問い合わせて得た情報、 すなわちアーキテクチャ名、CPU数を 全て表示します。またアクセスに用いられたホスト名の後に、 IP アドレスを括弧で囲って表示します。

ホストが停止やネットワーク障害のためにアクセスできなかった場合、 ロードアベレージの部分に x.xx/x.xx/x.xx と表示します。 ホストが動作しているが、そのホストの gfsd へ アクセスできなかった場合には -.--/-.--/-.-- と表示します。

その次の一桁の欄は認証手段で、「G」は GSI 認証および暗号化、 「g」は認証処理のみ GSI で認証後は保護のない生データ (gsi_auth)、 「s」は sharedsecret 認証、「x」は認証失敗、「-」は認証を 試みなかったことを示します。また、「-U」オプション指定時には、 この認証手段の表示欄はなくなります。

デフォールトでは、ホスト名のアルファベット順で表示します。

-M

メタデータに登録されているホスト情報を表示します。 デフォールトでは、ホスト名のアルファベット順で表示します。

-m

固有識別子として用いられているホスト名を指定し、メタデータ に登録されているホスト情報を変更します。 -a オプションおよび -n オプションは、それぞれ既存の値を置き換えます。

-R

標準入力からホストに関する情報を読み込み、メタデータに 追加します。与える情報の形式は、-M 機能の表示形式と同じです。

-?

引数オプションを表示します。

-a アーキテクチャ

CPUアーキテクチャを、sparc-sun-solaris8 や i386-redhat8.0-linux の ような形式で指定します。 -c および -m 機能の場合には、追加・変更するホストのアーキテクチャと して、このオプションを用います。 -H, -l, -M および特に機能を指定しなかった場合で、かつ ホスト名を省略した場合には、指定したアーキテクチャのホストに 関してのみ表示を行ないます。

-D ドメイン名

-H, -l, -M および特に機能を指定しなかった場合で、かつ ホスト名を省略した場合に、このオプションで、表示するドメイン名を 限定できます。

-i

%%SYSCONFDIR%%/gfarm2.conf ないし $HOME/.gfarm2rc 中で「address_use」を指定すると、 アクセスに用いるネットワークアドレスに優先順位をつけることができます。 gfhost コマンドに対しても、この優先順位は影響しますが、-i オプションを つけると、この指定を無視して gfsd にアクセス するようになります。

-j 並列度

gfsd にアクセスする際の並列度を指定します。 デフォールトは 10 です。

-L

-H、-l 機能の場合 、このオプションで、 表示順序を、ロードアベレージ順に変更します。

-n CPU数

-c および -m 機能で、ホスト情報を追加・変更する際に、 そのホストが持つ CPU の数を指定します。

-p ポート番号

-c および -m 機能で、ホスト情報を追加・変更する際に、 そのホストの gfsd が用いるポート番号を指定します。

-P パス名

このコマンドがアクセスするメタデータサーバを特定するための パス名または Gfarm URL を指定します。 省略した場合は、「/」を指定したのと同じ意味になります。

-r

表示を整列している場合、表示の順序を逆にします。

-u

-H, -l, -M および特に機能を指定しなかった場合に、表示する順序を アルファベット順に整列するのを止めます。 -M 機能の場合、引数でホスト名を指定した場合には その順序、さもなくばメタデータから取得した順序で表示します。 -H, -l 機能の場合および特に機能を指定しなかった場合、 ホストに順に問い合わせを行い、返事の返ってきた順序で表示します。

-U

TCP による認証をやめ、 UDP によるロードアベレージの問い合わせのみを行うようにします。 このオプションは、-H ないし -l 機能を指定した場合および 特に機能を指定しなかった場合に意味のあるオプションで、 実行速度が速くなる効果があります。 -H ないし -l を指定している場合、このオプションを指定すると、 認証方式の表示欄がなくなります。

-v

-H ないし -l 機能を指定した場合および特に機能を指定しなかった場合、 デフォールトでは、gfsd に対する問い合わせに関するエラーメッセージ を表示しません。-v オプションを指定すると、このエラーメッセージを 表示するようになります。

gfarm2.conf(5), gfsd(8)

20 Jan 2010 Gfarm