名前
manpath -
マニュアルページの検索パスを設定します
書式
manpath [-qgdc?V] [-m system[,...]]
[-C file]
説明
$MANPATH
環境変数が設定されている場合、
manpath
は単にその内容を表示し、警告を発行します。設定されていない場合、
manpath
は適切なマニュアルページ階層検索パスを決定し、その結果を表示します。
コロン区切りのパスは
man-db 設定ファイル
(/etc/manpath.config)
およびユーザーの環境変数から得られる情報を元に決定されます。
オプション
- -q, --quiet
- 警告を発行しません。
- -d, --debug
- デバッグ情報を表示します。
- -c, --catpath
- manpath に対応する catpath
(整形済みマニュアルページのパス)
を生成します。一度
manpath
が決定してから、それぞれのパス要素に対応する
catpath に変換します。
- -g, --global
- Produce a manpath consisting of all paths named as `global' within the
man-db configuration file.
-m system[,...],
--systems=system[,...]
システム上で他の
OS
のマニュアル階層にアクセスできる場合、このオプションを使用すると
manpath
にそれらを含めることができます。
NewOS
のマニュアルページ階層を含める場合は
-m NewOS
オプションを使用します。
system
はコンマ区切りの OS
名で指定します。現在の
OS
のマニュアルページ階層を含める場合は、システム名の引数文字列に
man
を含めます。このオプションは
$SYSTEM
環境変数を上書きします。
- -C file, --config-file=file
- デフォルトの ~/.manpath
ではなく指定したユーザ設定ファイルを使用します。
- -?, --help
- ヘルプメッセージを表示して終了します。
- --usage
- Print a short usage message and exit.
- -V, --version
- バージョン情報を表示します。
環境変数
- MANPATH
- $MANPATH
が設定されている場合、
manpath
はその場でマニュアルページ検索パスを決定するのでは無く、
$MANPATH
の値を表示します。
$MANPATH
の先頭にコロンが存在する場合、
$MANPATH
環境変数の値が設定ファイルの中身から決定されるリストの後に付加されます。
$MANPATH
の末尾にコロンが存在する場合、設定ファイルの中身から決定されるリストが
$MANPATH
環境変数の値の後に付加されます。
$MANPATH
にコロンが連続して存在する
(::)
場合、設定ファイルの中身から決定されるリストが連続して存在するコロンの間に付加されます。
- SYSTEM
- $SYSTEM
が設定されている場合、
-m
オプションで指定した引数と同様の効果があります。
ファイル
- /etc/manpath.config
- man-db
設定ファイルです。
著者
Wilf. (G.Wilford@ee.surrey.ac.uk).
Fabrizio Polacco (fpolacco@debian.org).
Colin Watson (cjwatson@debian.org).