AIO_CANCEL(3) | Linux Programmer's Manual | AIO_CANCEL(3) |
aio_cancel - 完了していない非同期 I/O リクエストをキャンセルする
#include <aio.h>
int aio_cancel(int fd, struct aiocb *aiocbp);
-lrt でリンクする。
aio_cancel() 関数は、ファイルディスクリプター fd についての完了して いない非同期 I/O リクエストをキャンセルしようとする。 aiocbp が NULL の場合、そのような全てのリクエストがキャンセルされる。 aiocbp が NULL でない場合、aiocbp で指された制御ブロックで記述されたリクエ ストのみがキャンセルされる。(aiocb 構造体の説明は aio(7) を参照)
キャンセルされたリクエストに対して、通常の非同期通知が起こる (aio(7) と sigevent(7) を参照)。 リクエストの返り値 (aio_return(3)) は -1 に設定され、 リクエストのエラー状態 (aio_error(3)) は ECANCELED に設定される。 キャンセルできないリクエストの制御ブロックは変更されない。
リクエストがキャンセルできない場合には、 aio_cancel() は通常の I/O 操作の実行後と同じように終了する。 (この場合、 aio_error(3) はステータス EINPROGRESSS を返す)。
aiocbp が NULL でなく、かつ fd が非同期操作が開始されたファイルディスクリプターと異なる場合、 生じる結果は不定である。
どの操作をキャンセルできるかは、実装定義である。
aio_cancel() 関数は以下のいずれかの値を返す。
aio_cancel() 関数は glibc 2.1 以降で利用できる。
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
aio(7) を参照。
aio_error(3), aio_fsync(3), aio_read(3), aio_return(3), aio_suspend(3), aio_write(3), lio_listio(3), aio(7)
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2012-05-08 |