CATOPEN(3) | Linux Programmer's Manual | CATOPEN(3) |
catopen, catclose - メッセージカタログのオープン/クローズ
#include <nl_types.h>
nl_catd catopen(const char *name, int flag);
int catclose(nl_catd catalog);
関数 catopen() はメッセージカタログをオープンし、カタログディスクリプターを返す。 このディスクリプターは catclose() または execve(2) が呼び出されるまで有効である。 カタログディスクリプターを実装するために ファイルディスクリプターを使用すると、 FD_CLOEXEC フラグが設定される。
引き数 name はオープンするメッセージカタログの名前を指定する。 name が絶対パスで指定されている場合 (すなわち '/' を含んでいる場合)、 name はメッセージカタログへのパス名である。 それ以外の場合、環境変数 NLSPATH が name とともに使用され %N を置き換える (locale(7) 参照)。 プロセスが root 権限を持っているときに NLSPATH が使われるかどうかは指定されていない。 NLSPATH 環境変数が存在しないか、 NLSPATH で指定されたパスの中の どのパスにおいてもメッセージカタログをオープンできない場合、 実装で定義されているパスが使われる。 後者のデフォルトパスは、 flag 引き数が NL_CAT_LOCALE の場合には LC_MESSAGES のロケール設定に依存し、 flag 引き数が 0 の場合には LANG 環境変数に依存する。 ロケールの LC_MESSAGES を変更すると、 オープンされているカタログディスクリプターが無効になるかもしれない。
catopen() の flag 引き数は、使用される言語のソースを示すために使われる。 NL_CAT_LOCALE に設定されると、 LC_MESSAGES の現在のロケール設定が使われる。 それ以外の場合は LANG 環境変数が使われる。
関数 catclose() は catalog で指定されたメッセージカタログをクローズする。 これは、以降の catalog で指定されるメッセージカタログへの全ての参照を無効にする。
関数 catopen() が成功すると、 nl_catd 型のメッセージカタログディスクリプターを返す。 失敗した場合は (nl_catdv) -1 を返し、 errno を設定してエラーを示す。 ここで起こり得るエラーの値には、 open(2) の呼び出しの際に起こり得る全てのエラーの値が含まれる。
関数 catclose() は、成功した場合 0 を、失敗した場合 -1 を返す。
POSIX.1-2001.
以上は POSIX.1-2001 における説明である。 glibc では NL_CAT_LOCALE の値は 1 である。 デフォルトのパスは場合によって様々であるが、通常は /usr/share/locale 以下のファイルが調べられる。
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-08-19 | GNU |