TRUNCATE(2) | Linux Programmer's Manual | TRUNCATE(2) |
truncate, ftruncate - 指定した長さにファイルを切り詰める
#include <unistd.h>
#include <sys/types.h>
int truncate(const char *path, off_t
length);
int ftruncate(int fd, off_t length);
glibc
向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7) 参照):
truncate():
ftruncate():
truncate() は path で指定されるファイルを、 ftruncate() は fd で参照されるファイルを length バイトの長さになるように延長する、もしくは切り詰める。
もし切り詰める前のファイルが length より長ければ、length バイトを越える部分のデータは失われる。 もし切り詰める前のファイルが length より短かければ、伸張される。 伸張された部分を読んだ場合はヌルバイト ('\0') の列が返される。
ファイルオフセットは変更されない。
大きさが変更されると、ファイルの st_ctime と st_mtime フィールド (それぞれ最終状態変更時刻、最終修正時刻; stat(2) 参照) が更新される。 また、set-user-ID と set-group-ID の許可ビットがクリアされるかもしれない。
ftruncate() の場合、ファイルは書き込み用に開いていなければならない。 truncate() の場合、ファイルは書き込み可能でなければならない。
成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。
truncate() では以下のエラーコードが定義されている。
ftruncate() にも同様のエラーが適用される。 但し、 path に関するエラーの場合は、ファイルディスクリプター fd に関するエラーとなる。
4.4BSD, SVr4, POSIX.1-2001 (これらのコールは 4.2BSD で初めて登場した)。
「説明」の節で述べた詳細は XSI 準拠のシステムについてのものである。 XSI 非準拠のシステムの場合、POSIX 標準は ftruncate() に対して length が ファイルの長さより長かった場合、 エラーを返すかファイルを伸張するかの二つの 動作を許容している。 truncate() に対しては全く規定されていない。 ほとんどの UNIX 実装と同様、Linux はネイティブ (Linux 由来) の ファイルシステム の扱いでは XSI 要求仕様にしたがっている。 しかしながら、いくつかの非ネイティブ のファイルシステムでは、 truncate() や ftruncate() を使って現在のファイル 長を越えてファイルを伸長することができない。 Linux での有名な例としては VFAT がある。
元々の Linux の truncate() と ftruncate() システムコールは 大きなファイルオフセットを扱えるように設計されていなかった。 その結果、大きなファイルファイルを扱うことができる truncate64() と ftruncate64() システムコールが Linux 2.4 で追加された。 ただし、glibc を使ったアプリケーションではこれらの詳細は気にする必要はない。 glibc のラッパー関数は新しいシステムコールが利用できる場合にはそれらを利用する ようになっているからである。
いくつかの 32 ビットアーキテクチャーでは、これらのシステムコールの呼び出し時のシグネチャーが違っています。理由は syscall(2) で説明されている通りです。
glibc 2.12 のヘッダーファイルにはバグがあり、 ftruncate() の宣言を公開するのに必要な _POSIX_C_SOURCE の最小値が 200112L ではなく 200809L となっていた。 このバグは、これ以降のバージョンの glibc では修正されている。
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2015-01-22 | Linux |