GETGROUPS(2) | Linux Programmer's Manual | GETGROUPS(2) |
getgroups, setgroups - 補助グループ ID のリストを取得/設定する
#include <sys/types.h>
#include <unistd.h>
int getgroups(int size, gid_t list[]);
#include <grp.h>
int setgroups(size_t size, const gid_t *list);
glibc
向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7) 参照):
setgroups(): _BSD_SOURCE
getgroups() は呼び出し元プロセスの補助グループ (supplementary group) ID を list に返す。 size 引き数には、 list により参照されるバッファーに格納できる要素の最大数を設定すべきである。 呼び出し元プロセスが size 個より多くの補助グループのメンバの場合には、エラーとなる。 この関数を呼び出したプロセスの実効グループ ID が、 返されるリストに含まれるかどうかは規定されていない (したがって、アプリケーションは getegid(2) を呼び出し、その結果の値を追加・削除すべきである)。
size が 0 ならば、 list は修正されないが、そのプロセスの補助グループ ID の合計数が返される。 これを使うことで、それ以降の getgroups() の呼び出しで必要となる動的割り当てバッファー list のサイズを、呼び出し元が決定することができる。
setgroups() は、呼び出し元プロセスの補助グループ ID を設定する。 適切な特権 (Linux では CAP_SETGID ケーパビリティ (capability)) が必要である。 size 引き数には、 list により参照されるバッファーに格納された補助グループ ID の数を指定する。
getgroups() は、成功すると補助グループ ID の数を返す。 エラーの場合 -1 を返し、 errno を適切に設定する。
setgroups() は、成功すると 0 を返す。 エラーの場合 -1 を返し、 errno を適切に設定する。
getgroups() は、上記に加えて以下のエラーで失敗する可能性がある。
setgroups() は、上記に加えて以下のエラーで失敗する可能性がある。
SVr4, 4.3BSD. getgroups() 関数は POSIX.1-2001 に準拠している。 setgroups() は特権を必要とするため、POSIX.1-2001 に従っていない。
プロセスは、実効グループ ID に加え、最大 NGROUPS_MAX までの補助グループ ID を持つことができる。 定数 NGROUPS_MAX は <limits.h> で定義されている。 補助グループ ID の集合は親プロセスから継承され、 execve(2) の前後で保持される。
補助グループ ID の最大数は、実行時に sysconf(3) を使って以下のようにして調べることができる:
getgroups() の返り値の最大値は、この値より大きくなることはない。 Linux 2.6.4 以降では、補助グループ ID の最大数も Linux 固有の読み込み専用のファイル /proc/sys/kernel/ngroups_max 経由で公開されている。
long ngroups_max;
ngroups_max = sysconf(_SC_NGROUPS_MAX);
元々の Linux の getgroups() システムコールは 16 ビットのグループ ID だけ に対応していた。その後、Linux 2.4 で、32 ビットの ID に対応した getgroups() が追加された。glibc の getgroups のラッパー関数はカーネル バージョンによるこの違いを吸収している。
getgid(2), setgid(2), getgrouplist(3), group_member(3), initgroups(3), capabilities(7), credentials(7)
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-08-19 | Linux |