PTHREAD_ATTR_SETSCHEDPARAM(3) | Linux Programmer's Manual | PTHREAD_ATTR_SETSCHEDPARAM(3) |
pthread_attr_setschedparam, pthread_attr_getschedparam - スレッド属性オブジェクトのスケジューリングパラメーター属性の設定/取得を行う
#include <pthread.h> int pthread_attr_setschedparam(pthread_attr_t *attr, const struct sched_param *param); int pthread_attr_getschedparam(const pthread_attr_t *attr, struct sched_param *param); -pthread でコンパイルしてリンクする。
pthread_attr_setschedparam() 関数は、 attr が参照するスレッド属性オブジェクトのスケジューリング パラメーター属性を param が指すバッファーで指定された値に設定する。 これらの属性により、スレッド属性オブジェクト attr を使って 作成されるスレッドのスケジューリングパラメーターが決定される。
pthread_attr_getschedparam() は、 スレッド属性オブジェクト attr のスケジューリングパラメーター属性を param が指すバッファーに入れて返す。
スケジューリングパラメーターは以下の構造体で管理される。
struct sched_param {
int sched_priority; /* Scheduling priority */ };
見て分かる通り、サポートされているスケジューリングパラメーターは一つだけである。各スケジューリングポリシーで許可されるスケジューリング優先度の詳細については、sched(7) を参照のこと。
pthread_create(3) を呼び出した際に pthread_attr_setschedparam() で行ったパラメーター設定を有効にするには、 呼び出し側で pthread_attr_setinheritsched(3) を使って 属性オブジェクト attr の inherit-scheduler 属性を PTHREAD_EXPLICIT_SCHED に設定しておかなければならない。
成功すると、これらの関数は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外のエラー番号を返す。
POSIX.1 では、 pthread_attr_setschedparam() について EINVAL と ENOTSUP が規定されている。 Linux では、これらの関数は常に成功する (ただし、移植性や将来も動作することを保証したいアプリケーションでは 正のエラーの返り値を処理するようにすべきである)。
関数 pthread_attr_setschedparam() と pthread_attr_getschedparam() はスレッドセーフである。
POSIX.1-2001.
Linux でサポートされているスレッドのスケジューリングポリシーのリストに ついては、 pthread_attr_setschedpolicy(3) を参照。
sched_get_priority_min(2), pthread_attr_init(3), pthread_attr_setinheritsched(3), pthread_attr_setschedpolicy(3), pthread_create(3), pthread_setschedparam(3), pthread_setschedprio(3), pthreads(7), sched(7)
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-05-21 | Linux |