名前
console_ioctl -
コンソール端末と仮想コンソールの
ioctl
説明
次のような Linux
固有の ioctl(2)
がサポートされている。
それぞれ3番目の引数が必要である、ここでは
argp とする。
- KDGETLED
- LED
の状態を取得する。
argp は char
のポインターである。
*argp の下位 3
ビットに以下のように
LED
の状態がセットされる。
LED_CAP |
0x04 |
キャピタルロック LED
点灯 |
LED_NUM |
0x02 |
ナンバーロック LED
点灯 |
LED_SCR |
0x01 |
スクロールロック LED
点灯 |
- KDSETLED
- LEDを点灯させる。LEDは
argp の下位 3
ビットに従い点灯される。
しかし、より高位のビットがセットされている時には、キャピタルロック、
ナンバーロック、スクロールロックのキーボード機能の状態を表示する
LED は
通常状態に戻る。
カーネル 1.1.54
以前は、LED
はそれぞれのキーボードフラグの状態を反映するだけで、KDGETLED/KDSETLED
もキーボードフラグを変更するだけであった。
カーネル 1.1.54 からは LED
に任意の表示をすることができるようになったが、
デフォルトではキーボードフラグを表示する。
次に示す 2 つの ioctl
はキーボードフラグにアクセスするのに用いられる。
- KDGKBLED
- キャピタルロック、ナンバーロック、スクロールロックの(LED
の表示では
なく)キーボードフラグを得る。
argp
はフラグの状態がセットされる文字変数を指す。
(0x7)でマスクして得られる下位
3
ビットが現在のフラグの状態を示し、
(0x70)でマスクして得られる次の
3
ビットがデフォルトのフラグの状態を
示す。(カーネル
1.1.54以降)
- KDSKBLED
- キャピタルロック、ナンバーロック、スクロールロックの(LED
の表示ではなく)
キーボードフラグをセットする。
argp
がセットしたいフラグである。
(0x7)でマスクして得られる下位
3
ビットがフラグの状態で、(0x70)でマスクして
得られる次の 3
ビットがデフォルトのフラグの状態である。(カーネル
1.1.54以降)
- KDGKBTYPE
- キーボードの種類を得る。これは値
0x02 と定義されている
KB_101を返す。
- KDADDIO
- I/Oポートを有効な物として加える。これは
ioperm(arg,1,1)
と等価である。
- KDDELIO
- I/Oポートを有効な物から外す。これは
ioperm(arg,1,0)
と等価である。
- KDENABIO
- ビデオボードへの I/O
を可能にする。
これは ioperm(0x3b4, 0x3df-0x3b4+1, 1)
と等価である。
- KDDISABIO
- ビデオボードへの I/O
を不可能にする。
これは ioperm(0x3b4, 0x3df-0x3b4+1, 0)
と等価である。
- KDSETMODE
- テキスト/グラフィクスモードを設定する。
argp
は次のうちのどれか:
KD_TEXT |
0x00 |
KD_GRAPHICS |
0x01 |
- KDGETMODE
- テキスト/グラフィクスモードを取得する。
argp が指す long
型変数に
上述の値のどちらかがセットされる。
- KDMKTONE
- 指定された長さのトーンを発生する。
argp の下位 16
ビットはクロックサイクルを単位にして周期を指定し、
上位 16 ビットが msec
の単位で表した、(トーンを発生させる)時間を指定する。
トーンを発生させる時間がゼロのときは、サウンドはオフになる。
制御は直ちに戻る。
例えば、argp = (125<<16) + 0x637
とすれば、通常 ctrl-G
を押した時に
発生する音になる。
(カーネル 0.99pl1
以降;この機能は
カーネル 2.1.49 から 2.1.50
ではバグのため動作しない)
- KIOCSOUND
- 音の発生の開始や停止を行う。
argp の下位 16
ビットはクロックサイクルを単位として周期を示す。
(つまり argp =
1193180/周波数)。 argp = 0
の場合、サウンドはオフになる。
どちらの場合でも、ただちに制御は戻る。
- GIO_CMAP
- 現在のデフォルトのカラーマップをカーネルより取得する。
- PIO_CMAP
- デフォルトのテキストモードのカラーマップを変更する。
argp が指す 48
バイトの配列中には、16
の可能なスクリーンの色を、
赤、緑、青の順に 0
をオフ、255を最大強度とした値として納める。
デフォルトの色は順に、黒、濃い赤、濃い緑、茶、濃い青、濃い紫、濃いシアン、
明るい灰色、濃い灰色、明るい赤、明るい緑、黄、明るい青、明るい紫、
明るいシアン、白である。(カーネル
1.3.3以降)
- GIO_FONT
- 拡張された形式で 256
文字のスクリーンフォントを得る。
argp は 8192
バイトの配列を指す。
現在ロードされているフォントが
512
文字のフォントであるか、コンソールが
テキストモードでない時には失敗し
EINVAL
のエラーコードを返す。
- GIO_FONTX
- スクリーンフォントとそれに関連した情報を取得する。
argp は構造体 consolefontdesc
(PIO_FONTX
を参照のこと)を指す。
関数呼び出しのときには、charcount
には、chardata が指す
バッファーにおさまる最大の文字数をセットしなければならない。
関数呼び出しから戻った時には
charcount と charheight には、
現在ロードされているフォントの該当するデータが収められている。
配列 chardata
には、最初に charcount
にいれた値によって
フォントを収めるのに十分なスペースがあるとわかればフォントデータが収められる。
そうでない時には、バッファーは変更されず、
errno に ENOMEM が
セットされる(カーネル
1.3.1 以降)。
- PIO_FONT
- 256
文字のフォントをセットする。EGA/VGA
キャラクタージェネレーター
(character generator)
にフォントをロードする。
argp は、8192
バイト(一文字 32
バイト)のマップを指す。
マップのうち、最初の
N のみが 8xN
のフォントのために
用いられる(0 < N <= 32)。
この呼び出しをすると
Unicode
のマッピングが無効になる。
- PIO_FONTX
- スクリーンフォントと、それに関連するレンダリング情報をセットする。
argp
は、以下の構造体を指す。
struct consolefontdesc {
unsigned short charcount; /* フォントの文字数
(256 または 512) */
unsigned short charheight; /* 一文字の走査線の数
(1-32) */
char *chardata; /* 展開されたフォントデータ */
};
必要ならスクリーンは適当にサイズ変更され、SIGWINCH
が適切な
プロセスに送られる。
このコールにより Unicode
のマッピングが無効になる。
- PIO_FONTRESET
- スクリーンフォント、サイズ、
Unicode
マッピングをブート時のデフォルト値に
リセットする。argp
は用いられないが、将来のバージョンの
Linux
との互換性を保つために
NULL
にセットすべきである。
- GIO_SCRNMAP
- スクリーンマッピングをカーネルより取得する。argp
はサイズ E_TABSZ の
領域を指す。その領域には各キャラクターを表示するのに用いられるフォントの
位置がロードされている。
この呼び出しは現在ロードされているフォントが
256
文字よりも多い時には
無意味な情報を返す事が多い。
- GIO_UNISCRNMAP
- フル Unicode
スクリーンマッピングをカーネルより取得する。
argp はサイズ
E_TABSZ*sizeof(unsigned short)
の領域を指す。
その領域には各キャラクターを示す
Unicode
がロードされている。
U+F000 に始まる Unicode
の特別な集合は、「フォント直接な
(direct to font)」
マッピングを示すのに用いられる
(カーネル 1.3.1 以降)。
- PIO_SCRNMAP
- 「ユーザー定義可能な(user
definable)」(4番目の)テーブルをカーネルに
ロードする。そのテーブルは各バイトをスクリーンシンボルにマッピングする。
argp
はサイズE_TABSZの領域を指す。
- PIO_UNISCRNMAP
- 「ユーザー定義可能な」(4番目の)テーブルをカーネルにロードする。
そのテーブルは各バイトをユニコードにマッピングし、その後、
現在ロードされているユニコードからフォントへのマップに従い
スクリーンシンボルに変換される。
U+F000
に始まるユニコードは直接フォントシンボルにマッピングするのに
使える(カーネル 1.3.1
以降)
- GIO_UNIMAP
- Unicode
からフォントへのマッピングをカーネルから取得する。
argp は、
struct unimapdesc {
unsigned short entry_ct;
struct unipair *entries;
};
という構造体を指す。
ここで entries
は以下の構造体の配列へのポインターである。
struct unipair {
unsigned short unicode;
unsigned short fontpos;
};
(カーネル 1.1.92 以降)
- PIO_UNIMAP
- Unicode
からフォントへのマッピングをカーネルにセットする。
argp は構造体 struct unimapdesc
へのポインターである。
(カーネル 1.1.92 以降)
- PIO_UNIMAPCLR
- テーブルをクリアし、その事をハシュアルゴリズムに伝える。
argpは
struct unimapinit {
unsigned short advised_hashsize; /* 0 if no opinion */
unsigned short advised_hashstep; /* 0 if no opinion */
unsigned short advised_hashlevel; /* 0 if no opinion */
};
(カーネル 1.1.92 以降)
- KDGKBMODE
- 現在のキーボードモードを取得する。argp
の指す long
型変数が、
次のうちのどれかに設定される。
K_RAW |
0x00 |
K_XLATE |
0x01 |
K_MEDIUMRAW |
0x02 |
K_UNICODE |
0x03 |
- KDSKBMODE
- 現在のキーボードモードを設定する。
argp
は上記の値のうちのどれかに等しい
long にする。
- KDGKBMETA
- メタキーハンドリングモード(meta
key handling mode)を取得する。
argp が指す long
型変数は、次のうちのどれかに設定される。
K_METABIT |
0x03 |
上位ビットをセット |
K_ESCPREFIX |
0x04 |
エスケーププレフィックス |
- KDSKBMETA
- メタキーハンドリングモードを設定する。
argp
は上記の値のどれかに等しい
long にする。
- KDGKBENT
- キーコードをアクションコードに変換するキー変換表のエントリーの一つを
取得する。 argp は、
struct kbentry {
unsigned char kb_table;
unsigned char kb_index;
unsigned short kb_value;
};
へのポインターである。
最初の2つの要素、kb_table
には選択するキーテーブル
(0 <= kb_table < MAX_NR_KEYMAPS)、kb_index
にはキーコード(0 <=
kb_index <
NR_KEYS)を設定する。 kb_value
は対応するアクションコード、または、そのようなキーが
ないときには
K_HOLE、kb_table
が無効な時には K_NOSUCHMAP
に設定される。
- KDSKBENT
- 変換テーブルのエントリーの一つを設定する。argp
は 構造体 struct kbentry
へのポインターである。
- KDGKBSENT
- ファンクションキーの文字列を取得する。argp
は
以下の構造体へのポインターである。
struct kbsentry {
unsigned char kb_func;
unsigned char kb_string[512];
};
kb_func
番目のファンクションキーのアクションコードに対応する
(ヌルで終端された)
文字列が kb_string
に設定される。
- KDSKBSENT
- ファンクションキーの文字列のエントリーを設定する。argp
は、 構造体 struct kbsentry
へのポインターである。
- KDGKBDIACR
- カーネルのアクセントテーブル(accent
table)を読み込む。argpは、
次の構造体へのポインターである。
struct kbdiacrs {
unsigned int kb_cnt;
struct kbdiacr kbdiacr[256];
};
ここで、kb_cnt
は配列中のエントリーの個数で、個々のエントリーは
以下の構造体である。
struct kbdiacr {
unsigned char diacr;
unsigned char base;
unsigned char result;
};
- KDGETKEYCODE
- カーネルの(スキャンコードからキーコードへ
変換する)キーコードテーブルエントリーを読み込む。
argp は、
struct kbkeycode {
unsigned int scancode;
unsigned int keycode;
};
へのポインターである。
keycode は、scancode
に対応した値に設定される。(ただし、89
<= scancode <= 255
のみについて。1 <=
scancode <= 88 では keycode ==
scancode である。)
(カーネル 1.1.63 以降)
- KDSETKEYCODE
- カーネルのキーコードテーブルエントリーを書き込む。argp
は構造体 struct kbkeycode
へのポインターである。
(カーネル 1.1.63 以降)
- KDSIGACCEPT
- この関数呼び出しは、特別な組合せでキーを押した時に発生するシグナル
argp (1 <= argp <= NSIG)
を進んで受け付けるかどうかを示す。
(linux/drivers/char/keyboard.c の spawn_console()
を見よ。)
- VT_OPENQRY
- 最初の空いている(まだオープンされていない)コンソールを返す。
argp の指す int
型の整数には、vt
の番号がセットされる
(1 <= *argp <= MAX_NR_CONSOLES)。
- VT_GETMODE
- アクティブな vt
のモードを取得する。
argp は、
struct vt_mode {
char mode; /* vt mode */
char waitv; /* if set, hang on writes if not active */
short relsig; /* signal to raise on release req */
short acqsig; /* signal to raise on acquisition */
short frsig; /* unused (set to 0) */
};
という構造体を指すポインターであり、
アクティブな vt
のモードがセットされる。
mode
は次のどれかに設定される。
VT_AUTO |
自動 vt 切替 |
VT_PROCESS |
プロセス制御切替 |
VT_ACKACQ |
アクノリッジ切替 |
- VT_SETMODE
- アクティブな vt
のモードを設定する。argp
は構造体 struct vt_mode への
ポインターである。
- VT_GETSTATE
- グローバルな vt
の状態の情報を取得する。argpは、
struct vt_stat {
unsigned short v_active; /* active vt */
unsigned short v_signal; /* signal to send */
unsigned short v_state; /* vt bit mask */
};
へのポインターである。
使用されているそれぞれの
vt につき v_state
の対応するビットが
セットされる。
(カーネルl 1.0 から 1.1.92
まで)
- VT_RELDISP
- ディスプレーを解放する。
- VT_ACTIVATE
- argp (1 <= argp <= MAX_NR_CONSOLES)の vt
に切替える。
- VT_WAITACTIVE
- argpの vt
がアクティブになるまで待つ。
- VT_DISALLOCATE
- argp の vt
に結びつけられたメモリーを解放する。
(カーネル 1.1.54 以降)
- VT_RESIZE
- カーネルが認識するスクリーンサイズを設定する。argp
は、
struct vt_sizes {
unsigned short v_rows; /* # rows */
unsigned short v_cols; /* # columns */
unsigned short v_scrollsize; /* no longer used */
};
へのポインターである。
これはビデオモードを変更しない事に注意。
resizecons(8)
を見よ(カーネル 1.1.54
以降)。
- VT_RESIZEX
- カーネルが認識する各種のスクリーンパラメーターを設定する。argp
は、
以下の構造体へのポインターである。
struct vt_consize {
unsigned short v_rows; /* number of rows */
unsigned short v_cols; /* number of columns */
unsigned short v_vlin; /* number of pixel rows
on screen */
unsigned short v_clin; /* number of pixel rows
per character */
unsigned short v_vcol; /* number of pixel columns
on screen */
unsigned short v_ccol; /* number of pixel columns
per character */
};
パラメーターはゼロであってもよい。そのときは「変更しないこと」を
意味するが、複数のパラメーターが設定された時にはそれらの間で矛盾が
ないようにしなければならない。
この関数呼び出しによってもビデオモードは変更されない事に注意。
resizecons(8)
を参照の事(カーネル
1.3.3 以降)。
以下の ioctl
がどのように動作をするかは、argp
が指す構造体の
最初のバイト(ここでは
subcode
と呼ぶ)に依存する。
これらの呼出しは、スーパーユーザーか現在の端末のオーナにのみ許される。
- TIOCLINUX,
subcode=0
- スクリーンをダンプ(dump)する
カーネル 1.1.92
以降でなくなった(1.1.92
以降では、代わりに
/dev/vcsN または /dev/vcsaN
より読み込む)。
- TIOCLINUX,
subcode=1
- タスク情報を取得する。カーネル
1.1.92 でなくなった。
- TIOCLINUX,
subcode=2
- 選択を設定する。
argp が指すのは、
struct {
char subcode;
short xs, ys, xe, ye;
short sel_mode;
}
であり、ここで xs と
ys
は始めの桁と行で、xe
と ye は終りの桁と
行である。
(左上の隅が 桁=行=1 )
sel_mode は 0
が文字毎の選択で、1は語毎の選択、2は行毎の選択を
意味する。
示されたスクリーン上の文字はハイライト表示され
devices/char/console.c の 静的配列
sel_buffer に保存される。
- TIOCLINUX,
subcode=3
- 選択したものをペーストする。
選択バッファー中の文字
が fd
に書き出される。
- TIOCLINUX,
subcode=4
- スクリーンをアンブランク(unblank)する。
- TIOCLINUX,
subcode=5
- 語毎の選択のための「語」中の文字を規定している
256
ビットのルックアップ
テーブルの内容を設定する(カーネル
1.1.32 以降)。
- TIOCLINUX,
subcode=6
- argp
は文字変数を指すポインターで、その内容がカーネル変数
shift_stateの値に設定される(カーネル
1.1.32 以降)。
- TIOCLINUX,
subcode=7
- argp
は文字変数を指すポインターで、その内容がカーネル変数
report_mouse
の値に設定される(カーネル
1.1.33 以降)。
- TIOCLINUX,
subcode=8
- スクリーン幅、スクリーン高さ、カーソル位置、全ての文字属性の組をダンプする
(カーネル 1.1.67 から
1.1.91までのみ。
カーネル 1.1.92 以降では
/dev/vcsa*
より読み込む)。
- TIOCLINUX,
subcode=9
- スクリーン幅、スクリーン高さ、カーソル位置、全ての文字属性の組を復元する
(カーネル 1.1.67 から 1.1.91
までのみ。 カーネル
1.1.92 以降では /dev/vcsa*
に書き込む)。
- TIOCLINUX,
subcode=10
- 新世代モニターのパワーセーブ機能を制御する。
VESA
スクリーンブランキングモードが
argp[1]に設定される。
その値はスクリーンブランキングがどのように行われるかを示す。以下がその
値である。
- 0:
- スクリーンブランキングなし。
- 1:
- 現在のビデオアダプターレジスターが保存されたあと、
コントローラーは垂直同期パルスをオフにするようプログラムされる。
これにより
モニターは「スタンバイ」モードに入る。
モニターに Off_Mode
タイマーが備わっておれば、
最終的にはモニターが自分で電源を落とす。
- 2:
- 現在の設定を保存した後、垂直、水平同期パルスがオフになる。
これによりモニターは「オフ」モードになる。
モニターに Off_Mode
タイマーがない時、または、blank_timer
がタイムアウトしたらすぐにモニターの電源を落したいときにこの選択肢を選ぶ。
(注意:頻繁にモニターの電源を切るとモニターを痛める。)
(1.1.76 以降)
返り値
成功時には 0
が返される。エラーの場合
-1 が返され、 errno
が設定される。
エラー
errno
は次のような値をとる:
- EBADF
- ファイルディスクリプターが無効。
- ENOTTY
- ファイルディスクリプターがキャラクタースペシャルデバイスと関連付けられて
いない。または、要求されたものがそれに当てはまらない。
- EINVAL
- ファイルディスクリプターまたは
argp が無効。
- EPERM
- 権限が不十分。
注意
警告:
このマニュアルページを
Linux のコンソール ioctl
を文書化したものと思わない事。
これは、興味がある人がソースを読むことの代わりになるように用意した物である。
ioctl は文書化されない Linux
の内部機能であって、警告なしに
変更されることがある。
(そして、このページはカーネル
1.1.94
のときの状況を記述した物で、それは
以前のバージョンと比べれば、多くの違いがある)
ioctl
はカーネルと、ある特定のよく知られたプログラムとの情報交換のために
導入される事が非常に多い(fdisk,
hdparm, setserial,tunelp, loadkeys, selection, setfont
など)。そのため ioctl
の動作は、その特定のプログラムが
必要とした時には変更になる。
これらの ioctl
を使ったプログラムは他のバージョンの
UNIX との互換性が
ないし、古いバージョンの
Linux
では、走らない。さらに将来のバージョンの
Linux
では走らなくなるかも知れない。
POSIX
機能を使いなさい。
関連項目
dumpkeys(1), kbd_mode(1), loadkeys(1),
mknod(1), setleds(1), setmetamode(1), execve(2),
fcntl(2), ioperm(2), termios(3), console(4),
console_codes(4), mt(4), sd(4), tty(4),
tty_ioctl(4), ttyS(4), vcs(4), vcsa(4),
charsets(7), mapscrn(8), resizecons(8),
setfont(8)
/usr/include/linux/kd.h, /usr/include/linux/vt.h
この文書について
この man ページは Linux
man-pages
プロジェクトのリリース
3.79 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man-pages/
に書かれている。