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groff_out - groff の中間出力フォーマット
このマニュアルページは、GNU troff の出力フォーマットについて記述します。 GNU troff が使用する出力フォーマットは、 UNIX のデバイス非依存 troff が使用するものと似ています。 ここでは両者の差のみを記述します。
s コマンドへの引数はスケールドポイントです (これは ポイント/n を意味します。 n は DESC ファイル中の sizescale コマンドへの引数です)。 x Height コマンドへの引数もまたスケールドポイントです。
最初の 3 つの出力コマンドは次のようになっていなければなりません:
DESC ファイル中に tcommand 行が存在する場合には、troff は以下の 2 つのコマンドを使用します。
単一文字は 8 ビット目がセットされていてもかまわないことに注意してください。 これはフォント名や特殊文字名にもあてはまります。
文字名やフォント名は任意の長さが許されます; ドライバはこれらの長さが 2 文字のみであると仮定してはなりません。
文字を印字する時、その文字は常に現在のフォント中に存在します。 デバイス非依存 troff とは異なり、 ドライバがスペシャルフォントから文字を探す必要はありません。
x デバイス制御コマンドが、拡張されました。
D 描画コマンドは拡張されています。 -n オプション指定時には、GNU pic はこれらの拡張を使用しません。
これらのコマンドを実行した後、 現在位置をどのように変更するのかという問題が生じます。 GNU pic が生成するコードはこの問題に依存しませんので、 これはたいして重要ではありません。
の形式、ただし c は c, e, l, a, ~ のいずれでもない描画コマンドが与えられた時、 UNIX troff は各 を水平の単位で扱い、 を垂直の単位で扱い、 描画されるオブジェクトの幅は であり、 高さは であると仮定します。 (高さに関する仮定は、このような D コマンドを \w エスケープシーケンス中で使用した後、 st レジスタおよび sb レジスタを検査することにより確認できます。) この規則は全てのオリジナルの描画コマンドにあてはまりますが、 De は例外です。 Df, Dt コマンドや、影響は少ないですが DE コマンドにおいて、たとえ醜い結果となったとしても、 GNU troff もまた互換性のためにこの規則に従います。 それゆえ、
の形式の D コマンドを実行した後は、現在位置は だけ増えます。
x X コマンドへの引数に改行を含めることを許すという、 継続に関する取り決めがあります: x X コマンドへの引数を出力する時、GNU troff は 引数中の + 文字付きの改行を辿ります (通常は改行で引数全体が終端されます); それゆえ、 x X コマンドを含む行の次行が + で開始する場合には、 x X コマンドを含む行の終端となっている改行は x X コマンドへの引数の一部として扱い、 + を無視し、行の + に続く部分を x X コマンドに続く行の部分として扱います。
26 April 2001 | Groff Version 1.17.2 |