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last, lastb - 最近ログインしたユーザを一覧表示する
last [options] [username...] [tty...]
lastb [options] [username...] [tty...]
last は、/var/log/wtmp ファイルを (または、-f オプションによって指定されたファイルを) 遡って調べて、そのファイルが作成されて以来ログインした (そして、ログアウトした) すべてのユーザのリストを表示する。一つ以上のユーザ名 (username) や端末名 (tty) を引き数として渡すこともでき、 その場合は、そうした引き数にマッチした記録 (entry) のみを表示することになる。tty の名前は、短縮することができる。たとえば、last 0 は、 last tty0 と同じである。
SIGINT シグナルや SIGQUIT シグナルを受け取ると (前者は、割り込みキー、普通は Control-C を押すと発生する)、last は、ログファイルの検索結果をやったところまで表示し、SIGINT シグナルの場合は、そこで動作を打ち切る。
システムをリブートするたびに、疑似ユーザの reboot がログインする。 従って、last reboot を実行すると、 ログファイルが作成されて以来のすべてのリブートの記録を表示することになる。
lastb は、last とよく似ている。ただし、こちらがデフォルトで表示するのは、 ファイル /var/log/btmp に記録されたログである。 そこには、ログインに失敗したすべての試みが記録されている。
引き数に time を取るオプションは、以下の書式を解する。
YYYYMMDDhhmmss | |
YYYY-MM-DD hh:mm:ss | |
YYYY-MM-DD hh:mm | (秒は 00 になる) |
YYYY-MM-DD | (時刻は 00:00:00 になる) |
hh:mm:ss | (日付は今日になる) |
hh:mm | (日付は今日、秒は 00) |
now | |
yesterday | (時刻は 00:00:00 になる) |
today | (時刻は 00:00:00 になる) |
tomorrow | (時刻は 00:00:00 になる) |
+5min | |
-5days |
wtmp や btmp といったファイルは、存在しないことがある。 システムは、そうしたファイルが存在するときにだけ、情報をそこに記録するのである。 このへんのことは、個々のサイトにおける設定の問題である。 もし、こうしたファイルを使用したいのなら、touch のような単純なコマンドでそれを作成すればよい (たとえば、touch /var/log/wtmp で)。
/var/log/wtmp
/var/log/btmp
Miquel van Smoorenburg <miquels@cistron.nl>
この last コマンドは、util-linux パッケージの一部であり、Linux Kernel Archive <https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/> から入手できる。
October 2013 | util-linux |