名前
makedbm - ypserv
のデーターベースファイルを生成/ダンプする
書式
/usr/lib/yp/makedbm [ -a | -r ] [ -b ]
[ -c ] [ -s ] [ -l ] [ -i YP_INPUT_NAME ]
[ -o YP_OUTPUT_NAME ] [ -m YP_MASTER_NAME
] inputfile dbname
/usr/lib/yp/makedbm -u dbname
/usr/lib/yp/makedbm -c
/usr/lib/yp/makedbm --version
説明
makedbm
は入力ファイルを ypserv
のデーターベースファイルに変換する。
現在は GDBM
のデーターベースを用いている。入力ファイルの
それぞれの行は一つのレコードに変換される。最初に現われるタブまたはスペース
までの文字がキーとなり、行の残りの部分がデータとなる。
makedbm は `#'
に特殊な取り扱いはしない。
オプション
- -a
- メイルエイリアス用の特殊なサポートを提供する。これを指定しないと
sendmail 用に makedbm
を用いることはできない。
sendmail が db
を用いるのに対し、
ypserv では gdbm
データーベースフォーマットを用いているからである。
- -b
- 出力に YP_INTERDOMAIN
を挿入する。このキーを入れると、
ypserv(8)
はマップに見つからなかったホスト名のアドレス検索に
DNS を用いる。
- -c
- ローカルの ypserv(8) に
YPROC_CLEAR を送る。 ypserv
はすべてのキャッシュエントリを無効にする。
- -l
- 与えられたマップのキーを小文字に変換する。
- -i
YP_INPUT_NAME
- YP_INPUT_NAME
というキーを持った特殊なエントリを生成する。
- -m
YP_MASTER_NAME
- YP_MASTER_NAME
というキーを持った特殊なエントリを生成する。
マスターとなるホスト名が指定されない場合は、
YP_MASTER_NAME
はローカルのホスト名にセットされる。
- -o
YP_OUTPUT_NAME
- YP_OUTPUT_NAME
というキーを持った特殊なエントリを生成する。
- -r
- `#'
をコメントのサインとみなし、コメント行を削除する。
- -s
- 安全なマップを生成する。安全な
NIS ネットワーク
(特権ポート)
からの接続のみを許可する
- -u dbname
- ypserv
のデーターベースファイルをダンプする。
ファイルはテキストフォーマットで出力され、一つのエントリが一行になる。
キーと値はスペース一つで区切られる。
- --no-limit-check
- NIS
キーとデータリミットをチェックしない。
作者
makedbm は Thorsten Kukuk <kukuk@suse.de>
によって書かれた。