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rcsclean - ワークファイルの後片付け
rcsclean [options] [ file ... ]
rcsclean は、RCS ファイルからチェックアウトされた後に変更を受けていない ワークファイルを削除します。 rcsclean -u は、対象となるワークファイルのロックを解除し、削除します。
各 file について rcsclean は、ワークファイルとそれに対応する RCS ファイルに格納されている リビジョンとを比較します。 違いが見つかった場合には何もしません。 違いが無い場合、 -u オプションが指定されていたら、まずそのリビジョンのロックを 解除します。 そして、 ワークファイルが書き込み可能でなくそのリビジョンがロックされて いないなら、ワークファイルを消去します。 rcsclean は、実行した処理の内容を rcs -u や rm -f コマンドを使って表現し、標準出力に表示します。
file を指定しなかった場合、カレントディレクトリにあるすべての ワークファイルを処理対象にします。 RCS の拡張子を持つパス名は、RCS ファイルを表しています。 その他のファイルはワークファイルを意味します。 ファイル名については、 ci(1) で詳しく説明されています。
ワークファイルと比較するリビジョン番号は、 -n, -q, -r, -u オプションのいずれかで指定することができます。 リビジョン番号を指定せず、 -u オプションが指定されていて、呼び出したユーザがロックしたリビジョンが 一つだけ存在すれば、 rcsclean はそのリビジョンを使用します。 それ以外の場合には、 rcsclean はデフォルト枝 (普通は幹) の最新リビジョンを使用します。
rcsclean を Makefile の中の clean ターゲットで用いると便利です。 rcsdiff(1) (差分の表示) や、 ci(1) (ワークファイルに変更が無い時、チェックインするかどうか確認する) のマニュアルも参照して下さい。
チェックアウトされてから変更されていない .c や .h で終る名前のワークファイルをすべて削除します。
チェックアウトされてから変更されていない、 カレントディレクトリにあるすべてのワークファイルを削除します。
rcsclean は、 ci(1) と同じファイルにアクセスします。
すべての動作が成功した時にのみ、終了ステータス 0 を返します。 ワークファイルや RCS ファイルがなくても無視します。
Author: Walter F. Tichy.
Manual Page Revision: 1.5; Release Date: 1999/08/27.
Copyright © 1982, 1988, 1989 by Walter F. Tichy.
Copyright © 1990, 1991, 1992, 1993 Paul Eggert.
ci(1), co(1), ident(1), rcs(1), rcsdiff(1), rcsintro(1),
rcsmerge(1), rlog(1), rcsfile(5)
Walter F. Tichy, RCS--A System for Version Control, Software--Practice
& Experience 15, 7 (July 1985), 637-654.
ディレクトリ参照操作を持たない古いバージョンの UNIX では、 少なくとも一つの file を指定しなければなりません。
1999/08/27 | GNU |