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rcsmerge - RCS ファイルのリビジョンを併合する
rcsmerge [options] file
rcsmerge は RCS の 2 つのリビジョン間の変更点を対応するワークファイルに適用します。
RCS 拡張子にマッチするパス名は RCS ファイルであるとみなし、 その他はワークファイルであるとみなします。 名前の対応については ci(1) を参照してください。
後述するオプション(通常は -r )によって、少なくとも1つのリビジョンを指定する必要があります。 最大で 2 つのリビジョンを指定することができます。 1 つのリビジョンのみが指定された場合、もう1つのリビジョンとして、 デフォルト枝(通常は幹で最大の番号を持つ枝) の最新リビジョンが用いられます。 リビジョンは、数字またはシンボルで指定できます。
もし重複が発生すると、 rcsmerge は警告メッセージを表示し、重複した領域 を merge(1) で説明されているような形式で出力します。 本コマンドはチェックアウトしたリビジョンに一連の変更を加えるのに便利です。
すでにリリースしたリビジョン 2.8 の f.c というファイルがあるとします。 ここで、まだリリースしていないリビジョン 3.4 が完成したときに、 他人から 2.8 を改良したものを受けとったとします。 この改良と、あなたが 2.8 から 3.4 の間に行った変更を併合するには 次のようにします。
rcsmerge -p -r2.8 -r3.4 f.c >f.merged.c
ここで、併合された f.merged.c を検査します。 もし、2.8 に対する更新部分を RCS ファイル中に保存しておきたいと考えるなら、 それを 2.8.1.1 というリビジョンでチェックインし、その後で co -j を実行します。
ci -r2.8.1.1 f.c
co -r3.4 -j2.8:2.8.1.1 f.c
別の例として、以下のコマンドはリビジョン 2.4 から 2.8 への変更をすでに チェックアウトいるワークファイル f.c から取り消します。
rcsmerge -r2.8 -r2.4 f.c
指定するリビジョン番号の順番に注意してください。また、 f.c が上書きされ ることにも注意してください。
併合によって重複が生じなければ終了ステータス 0 を、重複があれば 1 を、 問題が発生した場合は 2 を返します。
Author: Walter F. Tichy.
Manual Page Revision: 1.5; Release Date: 1999/08/27.
Copyright © 1982, 1988, 1989 Walter F. Tichy.
Copyright © 1990, 1991, 1992, 1993, 1994, 1995 Paul Eggert.
ci(1), co(1), ident(1), merge(1), rcs(1), rcsdiff(1), rcsintro(1),
rlog(1), rcsfile(5)
Walter F. Tichy, RCS--A System for Version Control, Software--Practice
& Experience 15, 7 (July 1985), 637-654.
1999/08/27 | GNU |