名称
jserver 日本語マルチクライアントサーバ(インターネット対応版)
形式
/usr/local/bin/Wnn4/jserver [-f file] [-s file] [-h file] [-N #]
[-p port] [-u46]
/usr/local/bin/Wnn4/jserver -v
機能
- 日本語入力における仮名漢字変換を、複数のユーザに提供する。
日本語入出力環境は、uum(1)によって提供されるが、その際の日本語文法解析を
受け持つ。
通常システム立ち上げ時に、(/etc/rc
コマンドで)
起動される。 jserver
は、起動時に
/usr/local/lib/wnn/ja_JP/jserverrc(4)
に設定された辞書を読み込む。
jserver
は、全ユーザの頻度、登録可能辞書を一括して管理する。
それらの管理のためのディレクトリは
jserverrc 中の jserver_dir
というエントリ
で指定される。
起動形式
- 通常、システム立ち上げ時に起動される
(/etc/rc)
が、もし、マニュアルで
立ち上げる必要のある場合は、以下のとおり。
/usr/local/bin/Wnn4/jserver
以下のオプションによって、動作を指定する。
- -f file
- デフォルトの jserverrc
の代わりに、file
を初期化ファイル
として読み込む
- -s file
- jserver
のログファイルを取る。file
が、"-" の時には、
標準エラー出力に出力される。
- -h file
- 品詞ファイル名を指定する。
- -N 数字
- serverNO
を指定した数字に設定する。serverNO
は、jserver
を複数立ち上げ
た時に、それぞれを区別する番号である。jserver
を一つしか動かさない場合
は serverNO
の指定は不要で、デフォルト値として
0
が使われる。2つめ以降
の jserver を起動する時は
-N 1, -N 2, -N 3
というように一つづつ
serverNO
を増やして立ち上げなければならない。
- -p 数字
- ポート番号の基準値を指定した数字に設定する。serverNO
を指定していない
場合(つまり jserver
を一つしか動かしていない場合)は、この値がそのまま
ポート番号として使われる。複数の
jserver
を動かしている場合は、実際の
ポート番号はこの値に
serverNO
を足した値となる。このオプションを省略し
た場合はデフォルト値として
getservbyname
で取得された値が使われる。
getservbyname
で取得できない場合はヘッダファイル
jd_sock.h で定義され
ている WNN_PORT_IN
の値が使われる。
- -u
- unix domain socket を使用する。
- -4
- inet socket を使用する。
- -6
- inet6 socket を使用する。
-u, -4, -6
のいずれも指定しない場合は、全てのプロトコルが使用される。
- -v
- jserverのバージョン(とヘルプ)を表示する。(サーバとしては起動しない)
バグ
現在の jlib の実装は
unix domain, inet, inet6 の全ての port
で接続可能
であることを要求しているため
-u,-4,-6
の各オプションは現在は役に立たない。