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WNNENVRC(5) File Formats Manual WNNENVRC(5)

名称

wnnenvrc		かな漢字変換環境初期化ファイル

形式

/usr/local/lib/wnn/ja_JP/wnnenvrc (デフォルト)

機能

wnnenvrc は、かな漢字変換の標準インタフェースを使用する時の環境を設定す るものである。 uum の初期化ファイル uumrc から間接的にして指定される。

エントリが重複した場合、setdic (辞書ファイルの指定)以外は上書きされる。 setdic は合わせて20個まで設定できる。 ´;' で始まる行はコメントになる。

このファイルで設定できるものは、以下の通り。

他のwnnenvrcファイルを読み込む。 デフォルトの wnnenvrc ファイルに個人の設定を付け加える場合な どに使用する。

<辞書プライオリティ> <辞書リードオンリーか否か>
<頻度リードオンリーか否か>
<辞書ファイルのパスワードの入っているファイル名>
<頻度ファイルのパスワードの入っているファイル名>
<仮名漢字変換/漢字仮名変換> 頻度ファイル名には、指定した辞書の頻度ファイル名を指定する。 "-" を指定すると辞書ファイル内の頻度を使う。 辞書プライオリティはその辞書の優先度で、10進数で指定する。 リードオンリーの時には 1、そうでない時には 0 を指定する。 リードオンリーを指定した場合、頻度ファイルの更新を行わない。 ファイルにパスワードのある場合、ファイル名を指定する。 仮名漢字変換の場合は 0 を、漢字仮名変換の場合は 1 を指定する。 引数の数が少ないとき、第2引数以降はデフォルトの値が取られる。 デフォルトの値は、- 5 0 0 - - 0 である。
付属語ファイル名を指定する。

<数字5> <数字6> <数字7> <数字8> <数字9> <数字10>
<数字11> <数字12> <数字13> <数字14> <数字15>
10個の変換パラメータ、および、疑似品詞の頻度を整数で指定する。
<数字0> : N(大)文節解析のN
<数字1> : 大文節中の小文節の最大数
<数字2> : 自立語の頻度に対する係数
<数字3> : 小文節長に対する係数
<数字4> : 自立語長に対する係数
<数字5> : 今使ったよビットに対する係数
<数字6> : 辞書に対する係数
<数字7> : 小文節の評価値に対する係数
<数字8> : 大文節長に対する係数
<数字9> : 小文節数に対する係数
<数字10> : 疑似品詞「数字」の頻度
<数字11> : 疑似品詞「カナ」の頻度
<数字12> : 疑似品詞「英数」の頻度
<数字13> : 疑似品詞「記号」の頻度
<数字14> : 疑似品詞「閉括弧」の頻度
<数字15> : 疑似品詞「付属語」の頻度
<数字16> : 疑似品詞「開括弧」の頻度
デフォルトは、2 5 10 3 50 1 128 5 1 50 10 。
それ以降の setdic で指定された辞書が存在しない場合、新しく作るか 否かの確認を行なう。
それ以降の setdic で指定された辞書が存在しない場合、新しく作るか 否かの確認を1度だけ行い、それ以降はその値に従う。
それ以降の setdic で指定された辞書が存在しない場合、無条件に作る。
それ以降の setdic で指定された辞書が存在しない場合、作らない。

include の引数の先頭に ~、 ~username, @HOME, @LIBDIR の記法 使用できる。
~ 環境変数 HOME の値。
~username /etc/passwd に登録されているログネーム username
のホームディレクトリ名。
@HOME 環境変数 HOME の値。
@LIBDIR デフォルトの wnn 環境ファイルのディレクトリパス
名(/usr/local/lib/wnn)。

setdic, setjishopath, sethindopath の引数内では、最初の @USR を uum のユーザ名(uum(1) 参照)に展開する。

設定例


setdic usr/@USR/ud - 8 0 0 - - 0
setdic pubdic/pd-kihon.dic usr/@USR/kihon.h 1 1 0 - - 0
setdic pubdic/pd-tankan.dic usr/@USR/tankan.h 1 1 0 - - 0

注意事項

辞書、 頻度のファイルは、 uum が接続する jserver が起動しているマシン上の
ファイル名を指定する。指定したユーザ辞書、頻度のファイルが存在しない場合、
jserver 起動マシン上に作成される。
詳しくは、sys_dic(5), usr_dic(5), jserver(1) を参照すること。

関連項目

uum(1), jserver(8), uumrc(5), SYS_DIC(5), USR_DIC(5)
28 January 1992