gfarmbb - Gfarm/BB(Gfarm burst
buffer)を構築・撤去する
Gfarm/BBは計算ノードのローカルストレージを用いる、一時的なオンデマンド
ユーザレベルファイルシステムです。
gfarmbbはGfarm/BBの構築、撤去を行い
ます。modeには、startかstopかstatusを指定します。modeがstartのとき、
Gfarm/BBを利用するための環境変数が表示されます。Gfarm/BBに対しGfarmコ
マンドを用いるためには、次のように環境変数を評価します。
% eval `gfarmbb start`
原則的に、start, stop,
statusについて同じオプションを指定して下さい。
-mpi mpirun_cmd
Gfarm/BBをMPIを用いて構築します。
mpirun_cmdはGfarm/BBの構築とgfsd
の起動に用いられるMPIのコマンドラインを指定します。MPIのコマンドラ
インではノード毎に1プロセス起動するようにします。本オプションは
-confオプションと共に用います。本オプションが指定された場合、-eオプ
ションと-hオプションは無視されます。
-e
gfmdを別ノードで実行します。gfmdはgfarmbbを実行したホストで実行さ
れますが、gfmdを起動したノードではgfsdを起動しません。本オプション
は、N+1ホストが割り当てられ、ホストファイルの最後のノードでgfarmbb
を起動することを想定しています。本オプションはstartの時だけ有効です。
-h hostfile
計算ノードのホスト名のリストを含む
hostfileを指定します。
-scr scratch_dir
Gfarm/BBを構成するための各計算ノードのスクラッチディレクトリを指定
します。指定されたディレクトリが存在しない場合は作成されます。また
このディレクトリ以下のファイルはgfarmbb
stopで削除されます。
デフォルトは/tmp/gfarmbb-scratchです。
-conf conf_dir
Gfarm/BBの設定ファイルを一時的に保持するためのディレクトリを指定し
ます。本ディレクトリは全計算ノードからアクセスできる必要があります。
指定されたディレクトリが存在しない場合は作成されます。またこのディ
レクトリ以下のファイルはgfarmbb
stopで削除されます。
-l
ログインノードからGfarm/BBのアクセスを可能とします。このオプション
をつけるとホームディレクトリにGfarm/BBの設定ファイルを作成します。
設定ファイルのパス名は$HOME/.gfarm2rc-$IDとなります。IDは計算ノー
ドのホスト名とプロセスIDで構成されます。Gfarm/BBをアクセスする場合
は、この設定ファイルをGFARM_CONFIG_FILE環境変数で指定します。
-L log_dir
ログディレクトリを指定します。指定されたディレクトリが存在しない場
合は作成されます。gfmd,
gfsdのログファイル名はそれぞれgfmd-$ID.log,
gfsd-$ID.logです。デフォルトはスクラッチディレクトリ/logです。本オ
プションはstartの時だけ有効です。
-m mount_point
このオプションが指定されたとき、構築したGfarm/BBは指定されたマウン
トポイントにマウントされます。mount.gfarm2fsが必要です。また、本オ
プションはstartの時だけ有効です。
-p period
Gfarm/BBの共有鍵の有効期間を秒単位で指定します。有効時間はジョブ実
行時間より長くする必要があります。デフォルトは86400秒(1日)です。
本オプションはstartの時だけ有効です。
-c
Cシェルのコマンドを出力します。本オプションはstartの時だけ有効です。
-s
Bourneシェルのコマンドを出力します。本オプションはstartの時だけ有
効です。デフォルト設定です。