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CONFIG-GFARM-UPDAT(8) Gfarm CONFIG-GFARM-UPDAT(8)

config-gfarm-update - Gfarmメタデータの更新

config-gfarm-update [オプション]

config-gfarm-update --update [オプション]

config-gfarm-updateは、 メタデータサーバにおけるバックエンドDBを アップグレード/アップデートするコマンドです。 メタデータサーバがプライベートモードで設定されている場合を除き、 このコマンドを実行するためにはroot権限が必要です。 バックエンドDBに接続するための情報を得るため、 起動時にgfmdの設定ファイル (gfmd.conf)を読み込みます。

config-gfarm-updateは、 以下に示すバックエンドDBの機能を有効にすることができます。

•XML Path言語(XPath)のサポート [-X]

•メタデータサーバ内でメタデータの複製 [-r]

•チェックサム計算 [-d]

バックエンドDBがこれらの機能をサポートするかどうかは、 config-gfarmによって初期設定が 行われたときに決定されます。 初期設定後に機能を有効にしたい場合は、 config-gfarm-update --updateに 上記の一覧中の [ ] で囲まれたオプションをつけて実行してください。

config-gfarm-updateは、 バックエンドDBのアップグレードにも使用されます。 このコマンドを実行することにより、 データベース内のテーブルスキーマやデータが編集されます。 Gfarmは古いリリースに対して互換性がない可能性があるため、 アップグレードの必要がある場合は、--updateオプションを付けて config-gfarm-updateを実行してください。

メタデータサーバをアップデートやアップグレードする際、 gfmdを停止してから実行しなければ いけません。 また、ファイルシステム内にメターデータサーバが複数存在する場合は、 全てのメタデータサーバ上でconfig-gfarm-update を実行してください。 メタデータサーバのアップデートやアップグレード後、 ホスト上のメタデータサーバは、 このコマンドにより起動されます。

config-gfarmと同様に、 config-gfarm-updateには、 全ての設定パラメータの値を表示する-tオプションが存在します。 このコマンドの実行例は以下の通りです。

$ config-gfarm-update -t
prefix [--prefix]:
metadata backend    [-b]: postgresql
metadata directory  [-l]: /var/gfarm-pgsql
postgresql admin user        [-U]: postgres
postgresql admin password    [-W]: (auto generated)
postgresql user              [-u]: gfarm
postgresql password          [-w]: (auto generated)
postgresql prefix            [-P]: /usr
postgresql version           [-V]: 8.4
postgresql XML supported     [-X]: no
postgresql data checksum support

[-E]: no portmaster port [-p]: 10602 metadata replication [-r]: yes metadata journal directory [-j]: /var/gfarm-metadata/journal digest type [-d]: md5

アップデートやアップグレードを行う前に、 config-gfarm-update -t を実行することを推奨します。

バックエンドDBがPostgreSQLである場合、 かつconfig-gfarm-update--updateオプション無しで処理された場合は、 psqlコマンドが実行されます。 このコマンドは、バックエンドDBへのフロントエンドターミナルであり、 対話的にクエリを入力することができます。 psqlはPostgreSQLへ 自動的に接続を行うので便利です。

--prefix パス

config-gfarm-updateは、 gfmdの設定ファイル PREFIX/etc/gfmd.confを読み込みます。 デフォルトでは、 %%SYSCONFDIR%%/etc/gfmd.conf が読み込まれます。

-P インストール先のディレクトリ

このオプションを付与した場合、 バックエンドDBに対するインストール先のディレクトリ (例えば、/usr/local)を指定することができます。 config-gfarm-updatepsql などのPostgreSQLコマンドを実行する際、 指定したディレクトリの下にこのコマンドが インストールされていることを前提としています。 このオプションを省略した場合、 config-gfarm-updateは、 環境変数PATHのリストからそのコマンドへのディレクトリを 探し出します。

-l パス

バックエンドDBがGfarmのメタデータを記録したファイルを置く ディレクトリへのパスを指定することができます。

バックエンドDBがPostgreSQLである場合、 指定したディレクトリは一般にPGDATAと呼ばれています。 デフォルトではPREFIX/var/gfarm-pgsql が設定されており、このPREFIXは--prefixオプションで 与えられた値となります。

-f コマンドファイル

このオプションを付与した場合、 config-gfarm-updateがPostgreSQLへの フロントエンドターミナルとしてpsqlを実行する際、 config-gfarm-update-fオプションと与えられたファイル引数を psqlに渡します。 そして、psqlは、対話的にコマンドを読み込むのではなく、 このファイル内に書き込まれたコマンドを解釈します。 ただし、--updateオプションが指定されている場合、 このオプションは無視されます。

-o オプション

このオプションを付与した場合、 config-gfarm-updateがPostgreSQLへの フロントエンドターミナルとしてpsqlを実行する際、 config-gfarm-updateは 与えられたオプションをpsqlに渡します。 ただし、--updateオプションが指定されている場合、 このオプションは無視されます。

-j ジャーナルファイル用ディレクトリ

gfmdによりジャーナルファイルが置かれる ディレクトリのパスを指定することができます。デフォルトでは、 PREFIX/var/gfarm-metadata/journal が設定されており、このPREFIXは--prefixオプションで 与えられた値となります。

--help

このコマンドの使用法を表示して、終了します。

-t

このオプションを付与した場合、 人間が読みやすい形式で全ての設定パラメータの値を表示した後、 すぐに終了します。

-N

このオプションを付与した場合、 アップデートやアップグレードを実行した後、 gfmdを起動/停止しません。 このオプションは--updateオプション指定時のみ 有効となります。

-r

このオプションを付与した場合、 メタデータサーバ内でメタデータの複製を有効にします。 このオプションは--updateオプション指定時のみ 有効となります。

-d ダイジェストタイプ

チェックサム計算を有効にし、チェックサムのダイジェストタイプを指定します。 引数 ダイジェストタイプ には、 そのホスト上にインストールされた OpenSSL ライブラリが対応しているタイプ名 を小文字 (たとえば "md5") で指定します。

-X

このオプションを付与した場合、 拡張ファイル属性をクエリするためのXML Path言語(XPath) のサポートを有効にします。 このオプションは--updateオプション指定時のみ 有効となります。

%%SYSCONFDIR%%/gfmd.conf

gfmdが参照する設定ファイル

config-gfarm(8), gfmd(8), psql(1)

2 Feb 2015 Gfarm