INET_PTON(3) | Linux Programmer's Manual | INET_PTON(3) |
inet_pton - IPv4/IPv6 アドレスをテキスト形式からバイナリ形式に変換する
#include <arpa/inet.h>
int inet_pton(int af, const char *src, void *dst);
This function converts the character string src into a network address structure in the af address family, then copies the network address structure to dst. The af argument must be either AF_INET or AF_INET6. dst is written in network byte order.
現在サポートされているアドレスファミリーは以下の通りである。
成功する (ネットワークアドレスが正常に変換される) と、 inet_pton() は 1 を返す。 src が指定されたアドレスファミリーに対する 正しいネットワークアドレス表記でない場合には、 0 を返す。 af がサポートされているアドレスファミリーでない場合には、 -1 を返し、 errno に EAFNOSUPPORT を設定する。
この節で使用されている用語の説明は attributes(7) を参照のこと。
Interface | Attribute | Value |
inet_pton() | Thread safety | MT-Safe locale |
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
inet_aton(3) や inet_addr(3) と異なり、 inet_pton() は IPv6 アドレスに対応している。 一方で、 inet_pton() が受け付ける IPv4 アドレスはドット区切りの 10 進数表記だけである。 これに対し、 inet_aton(3) や inet_addr(3) ではもっと一般的なドット区切りの数字表記 (16 進数や 8 進数の形式や、 4 バイト全てを明示的に書かなくてもよい形式) が使用できる。 ドット区切りの数字表記で IPv6 アドレスと IPv4 アドレスの両方を扱える インターフェイスについては、 getaddrinfo(3) を参照のこと。
AF_INET6 は IPv4 アドレスを認識しない。 代わりに IPv4 アドレスをマッピングした IPv6 アドレスを src に与えなければならない。
以下のプログラムは inet_pton() と inet_ntop(3) の使用例を示すものである。 実行すると以下のようになる。
$ ./a.out i6 0:0:0:0:0:0:0:0 :: $ ./a.out i6 1:0:0:0:0:0:0:8 1::8 $ ./a.out i6 0:0:0:0:0:FFFF:204.152.189.116 ::ffff:204.152.189.116
#include <arpa/inet.h> #include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <string.h> int main(int argc, char *argv[]) {
unsigned char buf[sizeof(struct in6_addr)];
int domain, s;
char str[INET6_ADDRSTRLEN];
if (argc != 3) {
fprintf(stderr, "Usage: %s {i4|i6|<num>} string\n", argv[0]);
exit(EXIT_FAILURE);
}
domain = (strcmp(argv[1], "i4") == 0) ? AF_INET :
(strcmp(argv[1], "i6") == 0) ? AF_INET6 : atoi(argv[1]);
s = inet_pton(domain, argv[2], buf);
if (s <= 0) {
if (s == 0)
fprintf(stderr, "Not in presentation format");
else
perror("inet_pton");
exit(EXIT_FAILURE);
}
if (inet_ntop(domain, buf, str, INET6_ADDRSTRLEN) == NULL) {
perror("inet_ntop");
exit(EXIT_FAILURE);
}
printf("%s\n", str);
exit(EXIT_SUCCESS); }
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2020-06-09 | Linux |