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gdb-add-index - GDB 処理を高速にするインデックスファイルの追加
gdb-add-index filename
GDB が 1 つのシンボルファイル内を検索する際には、 そのファイル内のシンボルをスキャンして、 内部シンボルテーブルを構成します。 これにより GDB のたいていの処理は高速になります。 ただし初期起動に若干の遅延が発生します。 プログラムが大きくなると、この遅延はかなり大きくなります。 そこで GDB では、 インデックスの構築機能を提供して、 起動時の高速化を図っています。
ファイル内にそのようなインデックスが含まれているかどうかは、 コマンド "readelf -S filename" を使って確認します。 インデックスは ".gdb_index" というセクションに保存されています。 インデックスファイルは、 ELF バイナリおよび DWARF デバッグ情報 (つまり ".debug_*" というセクション) を扱うシステムにおいてのみ生成されます。
gdb-add-index は、 環境変数 PATH 上に見つかった GDB と objdump を利用します。 そのプログラムの別バージョンを利用したい場合は、 環境変数 GDB と OBJDUMP を用いて設定してください。
詳しくは GDB マニュアルの "Index Files" ノードを参照してください。 シェルコマンドでは "info -f gdb -n "Index Files"" を実行します。
GDB の完全なドキュメントは Texinfo マニュアルとしてメンテナンスされています。"info" と "gdb" の両プログラム、および GDB の Texinfo ドキュメントが適切にインストールされていれば、以下のコマンド
info gdb
を実行して完全なマニュアルを参照できます。
Using GDB: A Guide to the GNU Source-Level Debugger, Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991.
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2022-01-16 | gdb-11.2 |