名前
mkreiserfs - Linux ReiserFS
ファイルシステムの作成ツール
書式
mkreiserfs [ -dfV ] [ -b | --block-size
N ] [ -h | --hash HASH ] [ -u |
--uuid UUID ] [ -l | --label LABEL ] [
--format FORMAT ] [ -q | --quiet ] [ -j |
--journal-device FILE ] [ -s | --journal-size
N ] [ -o | --journal-offset N ] [ -t
| --transaction-max-size N ] [ -B | --badblocks
file ] device [ filesystem-size ]
説明
mkriserfs はデバイス
(普通はディスクパーティション)
上に Linux ReiserFS
ファイルシステムを作成する。
- device
- デバイスまたはパーティションに対応するスペシャルファイル
(例えば、/dev/hdXX は IDE
ディスクパーティションで、
/dev/sdXX は SCSI
ディスクパーティションである)。
- filesystem-size
- ファイルシステムのサイズ
(ブロック単位)。
省略された場合、mkreiserfs
が自動的に設定する。
オプション
- -b | --block-size
N
- N はブロックサイズ
(バイト単位)
である。 512-8192 の範囲で
2
の累乗の値だけを設定できる。
- -h | --hash
HASH
- HASH
はどのハッシュ関数で
ディレクトリ内のファイル名をソートするかを指定する。
r5, rupasov, tea
から選択すること。
r5
がデフォルトである。
- --format
FORMAT
- FORMAT
は新規のファイルシステムに使うフォーマットを指定する。
フォーマットは 3.5
または 3.6
を選択すること。
何も指定しない場合、mkreiserfs
は
動作しているカーネルが
2.4
以降ならばフォーマット
3.6 で作成する。
カーネルが 2.2
ならばフォーマット
3.5 で作成する。
それ以外のカーネルのときは作成を拒否する。
- -u | --uuid
UUID
- ファイルシステムの
Universally Unique IDentifier
(全世界で重なることのない一意な識別子)
に UUID を設定する
(uuidgen(8) を参照)。 UUID
のフォーマットはハイフンで区切った
16
進数の文字列である。
たとえば、"c1b9d5a2-f162-11cf-9ece-0020afc76f16"。
このオプションを指定しなかった場合、
mkreiserfs
はデフォルトで新しい
UUID を生成する。
- -l | --label
LABEL
- ファイルシステムのボリュームラベルを設定する。
LABEL は最大 16
文字である。 17
文字以上の場合、mkreiserfs
は文字列を切り詰める。
- -q | --quiet
- メッセージ・進捗状況・質問を表示させず、
mkreiserfs
が寡黙に動作するように設定する。
エンドユーザが使うためだけにあり、
スクリプト中で mkreiserfs
を動作させるときに役立つ。
- -j | --journal-device
FILE
- FILE
はファイルシステムのジャーナルが置かれる
ブロックデバイス名である。
- -o | --journal-offset
N
- N
はジャーナルを別のデバイス上に置く場合の
ジャーナルの開始オフセットである。
デフォルトは 0
である。
ジャーナルをホストデバイスに置く場合、N
は何も影響しない。
- -s | --journal-size
N
- N
はジャーナルのサイズ
(ブロック数)
である。
ジャーナルを別のデバイス上に置く場合、
これがデバイスが持つジャーナルのブロック数のデフォルトサイズになる。
ジャーナルをホストデバイス上に置く場合、
このサイズのデフォルト値は
8193 で、
指定可能な最大値は
32749 である
(ブロックサイズが 4k
のとき)。 最小値は
(ジャーナルをホストデバイス上に置く場合も、
別のデバイス上に置く場合も)
513 ブロックである。
- -t |
--transaction-max-size N
- N
はジャーナルのトランザクションサイズパラメータの最大値である。
デフォルト値と最大値は
1024 ブロックである。
この値はジャーナルの半分以下のサイズにすべきである。
不正な値が指定された場合は自動的に調整される。
- -B | --badblocks
file
- file
はファイルシステム上で不正とマークされたブロックのリストが
書かれるファイルの名前である。
このリストは /sbin/badblocks -b
block-size device
で作成できる。
- -f
- デバイスがディスク全体である場合・
デバイスがマウントされていると検出された場合・
デバイスがブロックデバイスでない場合であっても、
mkreiserfs
に処理を続行させる。
-f を 2
回以上指定すれば、ユーザに確認させないようにできる。
- -d
- mkreiserfs
の処理の間にデバッグ情報を表示させるように設定する。
- -V
- バージョン情報を表示して、終了する。
著者
このバージョンの
mkreiserfs は Edward Shishkin <edward@namesys.com>
によって書かれた。
バグ
バグは、できる限り多くの情報
(ハードウェア・カーネル・パッチ・設定・
表示された全てのメッセージ)
とともに、 ReiserFS
の開発者 <reiserfs-dev@namesys.com>
に報告してほしい。
関連する情報があるかもしれないので
syslog を調べてほしい。