BINDRESVPORT(3) | Linux Programmer's Manual | BINDRESVPORT(3) |
bindresvport - ソケットを特権 IP ポートにバインドする
#include <sys/types.h> #include <netinet/in.h>
int bindresvport(int sockfd, struct sockaddr_in *sin);
bindresvport() は、ソケットディスクリプターを特権無名 (privileged anonymous) IP ポートに バインドするのに使う。特権無名 IP ポートとは、 ポート番号が 512 から 1023 の範囲から任意に選択されるポートである。
bindresvport() によって実行された bind(2) が成功し、 sin が NULL 以外の場合、実際に割り当てられたポート番号が sin->sin_port に入れて返される。
sin には NULL を指定することもでき、その場合には sin->sin_family は暗黙のうちに AF_INET とみなされる。 しかし、この場合には、 bindresvport() は実際に割り当てられたポート番号を返す手段を持たない (割り当てられたポート番号は、後で getsockname(2) を使って取得できる)。
bindresvport() は成功すると 0 を返す。それ以外の場合、-1 を返し、 errno にエラーの原因を示す値を設定する。
bindresvport() は bind(2) と同じ原因で失敗する可能性がある。 さらに、以下のエラーが発生することがある:
glibc 2.17 より前のバージョンでは、 bindresvport() 関数は保護されていない静的変数を使用しているため、スレッドセーフではない。
glibc 2.17 以降では、 bindresvport() 関数は静的変数を保護するロックを使っており、スレッドセーフである。
POSIX.1-2001 にはない。 BSD, Solaris およびその他の多くのシステムに存在する。
bindresvport() のいくつかの実装と異なり、glibc の実装では呼び出し元が sin->sin_port で渡した値はどんな値であっても無視される。
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2013-06-21 |