FORK(2) | Linux Programmer's Manual | FORK(2) |
fork - 子プロセスを生成する
#include <unistd.h>
pid_t fork(void);
fork() は呼び出し元プロセスを複製して新しいプロセスを生成する。 child で参照される新しいプロセスは、以下の点を除き、 parent で参照される呼び出し元プロセスの完全な複製である:
上記のリストにあるプロセス属性は、POSIX.1-2001 で全て指定されている。 親プロセスと子プロセスは、以下の Linux 固有のプロセス属性も異なる:
以下の点についても注意すること:
成功した場合、親プロセスには子プロセスの PID が返され、 子プロセスには 0 が返される。 失敗した場合、親プロセスに -1 が返され、子プロセスは生成されず、 errno が適切に設定される。
システムで設定されたスレッド数の上限に達していた。 このエラーの原因となる上限値はいくつかある。 実ユーザー ID 当たりのプロセス数とスレッド数の上限である、ソフトリソース上限 RLIMIT_NPROC に達していた (setrlimit(2) で設定できる)。 カーネルのシステム全体のプロセスとスレッドの上限数である /proc/sys/kernel/threads-max が達していた (proc(5) 参照)。 PID の最大値 /proc/sys/kernel/pid_max に達していた (proc(5) 参照)。
SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.
Linux では、 fork() を 書き込み時コピー (copy-on-write) ページを用いて実装している。 したがって、fork を行うことの唯一のデメリットは、 親プロセスのページテーブルを複製と 子プロセス自身のタスク構造の作成のための時間とメモリーが必要なことである。
glibc 2.3.3 以降では、 NPTL スレッド実装の一部として提供されている glibc のfork() ラッパー関数は、 カーネルの fork() システムコール を起動するのではなく、clone(2) を起動する。 clone(2) に渡すフラグとして、伝統的な fork() システムコールと 同じ効果が得られるようなフラグが指定される (fork() の呼び出しは、 flags に SIGCHLD だけを指定して clone(2) を呼び出すのと等価である)。 glibc のラッパー関数は pthread_atfork(3) を使って設定されている 任意の fork ハンドラーを起動する。
clone(2), execve(2), exit(2), setrlimit(2), unshare(2), vfork(2), wait(2), daemon(3), capabilities(7), credentials(7)
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-05-28 | Linux |