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DIV(3) Linux Programmer's Manual DIV(3)

名前

div, ldiv, lldiv, imaxdiv - integer 型の割算の商と余りを計算する

書式

#include <stdlib.h>

div_t div(int numerator, int denominator);

ldiv_t ldiv(long numerator, long denominator);
lldiv_t lldiv(long long numerator, long long denominator); #include <inttypes.h> imaxdiv_t imaxdiv(intmax_t numerator, intmax_t denominator);


glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

lldiv():

_XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc -std=c99

説明

div() 関数は numerator/denominator の値を計算する。 商と余りは、 quot (商) と rem (余り) という名前の 2 つの integer 型メンバを含む div_t という構造体の中に返される (メンバの順番は不定である)。 商は 0 に近い方に丸められる。 結果は quot*denominator+rem = numerator を満たす。

ldiv(), lldiv(), imaxdiv() 関数は同様な動作をし、 上に示した型の数値を割算して、上に示した名前の構造体に結果を返す。 どの場合でもフィールド quotrem は、 関数の引き数と同じ型である。

返り値

div_t (などの) 構造体。

属性

マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)

関数 div(), ldiv(), lldiv(), imaxdiv() はスレッドセーフである。

準拠

SVr4, 4.3BSD, C89, C99. 関数 lldiv() と imaxdiv() は C99 に追加された。

以下の式を計算すると、


div_t q = div(-5, 3);

q.quotq.rem はそれぞれ -1 と -2 になる。

関連項目

abs(3), remainder(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2013-07-05