PTHREAD_RWLOCKATTR_SETKIND_NP(3) | Library Functions Manual | PTHREAD_RWLOCKATTR_SETKIND_NP(3) |
pthread_rwlockattr_setkind_np, pthread_rwlockattr_getkind_np - スレッドの読み書きロック属性オブジェクトの読み書きロック種別の設定、取得を行う
#include <pthread.h> int pthread_rwlockattr_setkind_np(pthread_rwlockattr_t *attr, int pref); int pthread_rwlockattr_getkind_np(const pthread_rwlockattr_t *attr, int *pref); -pthread でコンパイルしてリンクする。
glibc
向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7) 参照):
pthread_rwlockattr_setkind_np(),
pthread_rwlockattr_getkind_np():
pthread_rwlockattr_setkind_np() 関数は、 attr が参照する読み書きロック属性オブジェクトの「ロック種別 (lock kind)」を pref で指定された値に設定する。 引き数 pref には以下のいずれか一つを設定できる。
pthread_rwlockattr_getkind_np() 関数は、 attr が参照する読み書きロック属性オブジェクトのロック種別属性の値をポインター pref に入れて返す。
成功すると、これらの関数は 0 を返す。 有効なポインター引き数が渡された場合、 pthread_rwlockattr_getkind_np() は常に成功する。 エラーの場合、 pthread_rwlockattr_setkind_np() は 0 以外のエラー番号を返す。
読み書きロック種別の値を PTHREAD_RWLOCK_PREFER_WRITER_NP に設定することは、 値を PTHREAD_RWLOCK_PREFER_READER_NP に設定するのと同じ動作となる。 読み出しスレッドがロックを保持する限り、書き込みロックを保持しているスレッドは停止することになる。 ロック種別を PTHREAD_RWLOCK_PREFER_WRITER_NONRECURSIVE_NP に設定すると、 書き込み側が動作できるようになるが、変数名から分かるように、 書き込み側はロックを再帰的に行うことはできない。
関数 pthread_rwlockattr_getkind_np() と pthread_rwlockattr_setkind_np() は glibc 2.1 で初めて登場した。
これらの関数は非標準の GNU による拡張である。 そのため、名前に "_np" (non-portable; 移植性がない) という接尾辞が付いている。
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-10-15 | Linux Programmer's Manual |