RANDOM_R(3) | Linux Programmer's Manual | RANDOM_R(3) |
random_r, srandom_r, initstate_r, setstate_r - リエントラントな 乱数生成器
#include <stdlib.h> int random_r(struct random_data *buf, int32_t *result); int srandom_r(unsigned int seed, struct random_data *buf); int initstate_r(unsigned int seed, char *statebuf, size_t statelen, struct random_data *buf);
int setstate_r(char *statebuf, struct random_data *buf);
glibc
向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7) 参照):
random_r(), srandom_r(), initstate_r(), setstate_r():
これらの関数は、 random(3) で説明されている関数のリエントラント版で、等価な機能を持つ。 これらは、独立した再現可能な乱数列を各スレッドが得る必要があるような マルチスレッドプログラムでの使用に適している。
random_r() 関数は random(3) と同様だが、 大域変数 (global variable) で管理される状態情報を使うのではなく、 buf が指す引き数に格納された状態情報を使う。 生成された乱数は引き数 result に格納されて返される。
srandom_r() 関数は srandom(3) と同様だが、 大域変数で管理される状態に対応する乱数生成器の種ではなく、 buf が指すオブジェクトで管理される状態に対応する乱数生成器の種を 初期化する。
initstate_r() 関数は initstate(3) と同様だが、大域変数で管理される状態を初期化するのではなく、 buf が指すオブジェクト内の状態を初期化する。
setstate_r() 関数は setstate(3) と同様だが、大域変数で管理される状態を変更するのではなく、 buf が指すオブジェクト内の状態を変更する。
これらの関数はすべて、成功すると 0 を返す。 エラーの場合、-1 を返し、 errno にエラーの原因を示す値がセットされる。
関数 random_r(), srandom_r(), initstate_r(), setstate_r() はスレッドセーフである。
これらの関数は非標準で glibc による拡張である。
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-03-25 | GNU |