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vmsplice - ユーザーページをパイプに継ぎ合わせる
#define _GNU_SOURCE /* feature_test_macros(7) 参照 */ #include <fcntl.h> #include <sys/uio.h> ssize_t vmsplice(int fd, const struct iovec *iov, unsigned long nr_segs, unsigned int flags);
vmsplice() システムコールは、 iov で指定されたユーザーメモリーの nr_segs の範囲をパイプにマッピングする。 fd はパイプを参照していなければならない。
ポインター iov は iovec 構造体の配列を指す。 iovec 構造体は <sys/uio.h> で以下のように定義されている:
struct iovec {
void *iov_base; /* 開始アドレス */
size_t iov_len; /* バイト数 */ };
flags 引き数には、以下の値の 0 個以上をビット毎の論理和の形で指定する。
成功して完了すると、 vmsplice() はパイプに転送したバイト数を返す。 エラーの場合、 vmplice() は -1 を返し、 errno をエラーを示す値に設定する。
vmsplice() システムコールは Linux 2.6.17 で初めて登場した。 ライブラリによるサポートは glibc バージョン 2.5 で追加された。
このシステムコールは Linux 固有である。
指定されたセグメント数が上限に達した場合、 vmsplice() は他のベクトル形式の read/write を行う関数と同じ動作をする。 上限は IOV_MAX であり、 <limits.h> で定義されている。 このドキュメントを書いた時点での値は 1024 である。
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-10-02 | Linux |