WCSNRTOMBS(3) | Linux Programmer's Manual | WCSNRTOMBS(3) |
wcsnrtombs - ワイド文字文字列をマルチバイト文字列に変換する
#include <wchar.h> size_t wcsnrtombs(char *dest, const wchar_t **src, size_t nwc, size_t len, mbstate_t *ps);
glibc
向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7) 参照):
wcsnrtombs():
wcsnrtombs() 関数は、 wcsrtombs() 関数に似ている。ただし、 変換されるワイド文字の数が(*src から数えて) nwc 文字に制限 されている点が異なる。
dest が NULL でなければ、 wcsnrtombs() 関数は ワイド文字文字列の最大 nwc 個までのワイド文字を dest から 始まるマルチバイト文字列に変換する。dest には最大 len バイ トまで書き込まれる。シフト状態 *ps は更新される。実際の効果とし ては、この変換は以下の動作と同じになる: wcrtomb(dest, *src, ps) を呼び、成功が返ったら dest を書き込んだバイト数だけ増やし、*src を 1 増やす。 そして、wcrtomb が成功を返す限りこれを繰り返す。 変換が止まる理由は 3 つ考えられる:
dest が NULL ならば len は無視されて前述のように変換が行わ れるが、変換されたバイトデータはメモリーに書き出されない点と、出力先の長 さの制限がない点が異なる。
上記のいずれの場合も、ps が NULL ならば、wcsnrtombs() 関数 だけが知っている静的な匿名の状態がシフト状態の代わりに用いられる。
プログラマは少なくとも len バイトの領域を dest に確保しな ければならない。
wcsrtombs() は、変換して得られたマルチバイト列のバイト数を返す。 これには終端の null バイトは含まれない。 変換できないワイド文字に出会った場合には (size_t) -1 が返され、 errno に EILSEQ が設定される。
POSIX.1-2008.
wcsnrtombs() の動作は現在のロケールの LC_CTYPE カテゴリーに依存する。
ps に NULL を渡した際の動作はマルチスレッドセーフでない。
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2014-03-18 | GNU |